読んだ本の覚え書き
by aquasas
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わたしのこと
本を読むのが好き
本のある空間が好き
図書館の空気が好き
スタイルのある本屋が好き
そんなわたしの
本に関する気ままな雑記
HN:マリ (1961年生まれ)
福岡県在住
愛車はミニクーパー♪
気ままな まいにち
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2010年 05月 09日
娘、妻、愛人、知人・・・男を取り巻く身近な人を通し
男の不可思議な内面を描いた短編集。
「暮色」
突然家を出て愛人の元へ行ってしまった父。
不機嫌に何年も待ち続ける母。数年後、父は癌で他界する。
「灯ともし頃」
医師の夫が家を出て二年になる。
昔から女関係でフラフラしていた夫は結婚後もそれが治らない。
「夜霧」
三年間妻子のところへ帰らなかった夫がふらりと帰ってきた。
受け入れるでも拒絶するでもない妻の態度に「また来るよ」と言い残し出て行く夫。
「蝋燭」
仕事上のパートナーだった男と恋愛関係に陥った真冬。
公私共に関係は順調だったが、5年経ち男は妻の元へと帰って行った。
男が去って行ったことを認めたくない真冬。
「暁闇」
ゲイの勝哉は大学の後輩が連れてきた拓郎と知り合う。
拓郎は勝哉を尊敬して慕うが、勝哉は拓郎と恋愛関係になりたがった。
微妙な関係を持て余し、揺れ動く勝哉と拓郎。
登場人物たちの複雑な心情が、淡々とした描写ゆえに返って鋭く迫ってくる。
特に「暁闇」は最初から最後まで緊張感漂う内容で、
読み終わったときはふぅ~っとため息が出てしまいました。
橋本作品を読んだ後はいつもなんとも言い表しがたい感情が押し寄せてくるのです。
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