読んだ本の覚え書き
by aquasas
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わたしのこと
本を読むのが好き
本のある空間が好き
図書館の空気が好き
スタイルのある本屋が好き
そんなわたしの
本に関する気ままな雑記
HN:マリ (1961年生まれ)
福岡県在住
愛車はミニクーパー♪
気ままな まいにち
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2010年 08月 27日
醜い顔に生まれつき幼い頃からイジメにあってきた和子。
顔のせいで人並みの幸せはつかめないと思った和子は
長じて美容整形のとりことなる。
風俗店で働きお金のほとんどを整形につぎ込み
完璧な美人になった和子は、
38歳になったときある目的のために故郷に舞い戻る。
果たして彼女の目的は果たされるのか・・・。
顔が醜いだけで人間として扱ってもらえない苦しみ、
美しい顔を持っているだけで違ってくる周囲の反応、
美に対するすさまじいまでの執着と暗い過去に対する復讐・・・。
これでもかと畳み掛けるような内容に、読んでいていたたまれなくなる。
和子が心から欲したものはひとつだけ・・・。
それがわかるだけにラストはあまりにも切ない。
顔の美醜に捉われる男たちの中で唯一好感が持てた男は、
風俗店を経営していた崎村でした。
和子をひとりの人間として認めていたのは彼だけだったのでは・・・。
顔で人生そのものを変えてしまった女の哀しい物語でした。
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