『東京人』に連載されている川上さんの日記、三年分。
五分の四くらいは、ほんとうのこと・・・だそうです。
ということはつまり、五分の一は嘘なんですね?(笑)
彼女の日常はその作風を髣髴とさせるように飄々としていておかしみがある。
そしてそのなんてことのない日々は、なんだかとっても味わい深いのだ。
日記には、東京のここへ出かけたあそこへ出かけたというくだりがよく出てくる。
固有名詞が出てくるとその場所を確かめたくて、私は東京の地図をめくる。
例えば、西荻窪の善福寺公園、都電荒川線の荒川遊園地前。
両方ともちゃんと地図で確かめた。
だけど、六本木の「暗闇坂」はなぜか見つけられない。
気になるので六本木在住のお友達に問い合わせてみる。
すると出張中にもかかわらず丁寧に教えてくれました。
「暗闇坂」は六本木ではなく、麻布十番近辺にある坂道なのだった。
広尾・麻布十番のページに「暗闇坂」はちゃんと載っていました。
それにしても六本木・麻布近辺は、坂道が多いですね。
門馬則雄さんのゆるいイラストと川上さんの独特の間合いがいい感じに溶け合ってます。