読んだ本の覚え書き
by aquasas
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わたしのこと
本を読むのが好き
本のある空間が好き
図書館の空気が好き
スタイルのある本屋が好き
そんなわたしの
本に関する気ままな雑記
HN:マリ (1961年生まれ)
福岡県在住
愛車はミニクーパー♪
気ままな まいにち
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2014年 11月 11日
40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。
ひたむきに仕事をしてきたが、
生来の負けず嫌いと不器用さゆえか、
心を擦り減らすことも多い。
一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。
そんな人生の不調が重なったときに、
わたしの心を開いてくれるものー山歩きと出逢った。
四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。
様々な人との一期一会。
いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。
だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が変化していくなかで、
わたしは思いもよらない報せを耳にして…。
生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!
山に行く前の準備から始まりその行程や登山中の様子が淡々と描かれ
その合間に“わたし”の現在や過去や去来する思いが差し挟まれる。
淡々としているのになぜか臨場感があり、
まるで主人公と一緒に山登りしているような気になってくる。
「九月の五日間」「二月の三日間」「十月の五日間」「五月の三日間」「八月の六日間」
各章それぞれの初めにイラストで登山ルートが描かれている。
私自身は山登りはしないけれどごく身近に山男がいる。
北アルプス近辺の様子は彼らからよく話を聞いていたのでとても身近に感じました。
読み進むうちに次第に心が浄化されていくような清々しさに満ちたお話。
山好きの人の気持ちが少しわかったような気がしました。
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