ブルームブックスのHPで連載していたエッセイの単行本化。
角田さん自身が
飲み屋のちいさなテーブルで向き合って、
私たちの「今日、今、この瞬間」について、
だらだらと話してるような
とあとがきで書いてるように、ゆるくて可笑しくて
でも時々ハッとするような鋭い人間観察や洞察力に遭遇する
楽しいエッセイ集でした。
この本は、自分の日常やふだん意識していない価値観を再考するきっかけにもなります。
なぜなら、それぞれのエッセイのタイトルがすべて疑問形だから。
「あなたのおうちは散らかってる?」とか
「あなたの基本設定は?」とか
「自分のイメージを知っていますか?」とか
「かつてかっこいいと思った大人になっていますか?」とか
「男のどこにぐっとくる?」とか。
ちなみに角田さんがぐっとくる男のしぐさは、
「醤油やソースやたれを自分のお皿についでくれるとき」だそうです。
私は、「車を運転するときにギアに置いた手の動き」にぐっときます。
助手席に座ると、男の人のそんな手(または指)の動きを横目で盗み見ていたものです。
マニュアル車をあまりみかけなくなった今ではめったに見られないしぐさですけど・・・(笑)