読んだ本の覚え書き
by aquasas
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わたしのこと
本を読むのが好き
本のある空間が好き
図書館の空気が好き
スタイルのある本屋が好き
そんなわたしの
本に関する気ままな雑記
HN:マリ (1961年生まれ)
福岡県在住
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2007年 04月 05日
ある特殊な能力(記憶術)を持った女性とかかわることで
昔の記憶がよみがえってしまう中志郎と小説家の「僕」。
彼らによみがえった記憶が
良くも悪くも彼らの現在の生活と未来に影響を及ぼす。
「”愛”と”愛の記憶”は違う」というのがこの話のテーマだろうか。
必ず消えるもののことを虹と呼び人の記憶と呼ぶ。
必ず移ろうもののことを季節と呼び人の心と呼ぶ。
必ず冷めるもののことをスープと呼び愛と呼ぶ。
・・・・と作中で小説家の「僕」が言っているように、
人の心は移ろうもので、愛していたという記憶はいつしか消え去り、愛は必ず冷める。
では、愛の記憶を取り戻せば愛そのものが復活したと言えるのか・・・。
長いし、話は前後するし、語り手の小説家のシニカルな言動が鼻について
あまり楽しい読書ではなかったけど、考えさせられる内容ではありました。
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