読んだ本の覚え書き
by aquasas
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わたしのこと
本を読むのが好き
本のある空間が好き
図書館の空気が好き
スタイルのある本屋が好き
そんなわたしの
本に関する気ままな雑記
HN:マリ (1961年生まれ)
福岡県在住
愛車はミニクーパー♪
気ままな まいにち
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2008年 08月 05日
13歳の山野内荒野(こうや)が16歳になるまで。
大人になる少し前の微妙な時期を少女の内面に分け入り
わずかな変化も見逃さずにじっくりと描いた作品。
浮世離れした恋愛小説家を父に持ち、
北鎌倉の古い家で暮らす荒野。
母とは幼い頃に死に別れ、
家には父親の愛人の影が常にある。
やがて父親の再婚相手が連れ子と共に家に入り、
新しい母の息子である神無月悠也に特別な思いを抱く。
移ろい行く季節の中で、少しずつ少しずつ大人になっていく荒野。
中学に入学した当時からの友達の江里華と麻美との交流や
悠也へのほのかで一途な思いがとても微笑ましい。
舞台となった鎌倉の風情が物語に鮮やかな彩を添えている。
これは、少女の大切なものがたくさん詰まっている宝石箱のような本だ。
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