わたしのこと
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1 2014年 07月 25日
![]() 中学2年生のときに同級生だった春生と久里子。 在学中は、当時の大ヒット映画 「タワーリング・インフェルノ」について 一度だけ言葉を交わしたことがある程度の仲だったが、 社会人になってから再会し、やがて結婚。 ひとり息子の亜土夢と家族3人、しあわせに暮らしてきた。 だが、その結婚生活は18年11ヶ月で終わりを告げる。 夫婦の片方が病気で先立ったために……。 50歳を前に経験した配偶者の死を夫婦の双方から描いた作品。 1、3、5章では妻を亡くした夫の春夫が、 2、4、6章では夫を亡くした妻の久里子が視点人物となる。 ちょっと変わった構成に最初は戸惑ったが、 なるほどそういうことか・・・と納得した途端 サラサラと水が流れるように滑らかに読み進むことができた。 残された者が何を思いどんなふうに日々を過ごしていくのか・・・ 大切な人の死を深刻にならず、軽やかに描いて秀逸。 さりげなくちりばめられた映画や音楽などの小道具が効いていました。 特にユーミンのあの曲が! 藤野さんの世界観、大好きです。 ▲
by aquasas
| 2014-07-25 11:09
| 藤野千夜
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2011年 02月 03日
![]() 彼女の部屋は「S町のネバーランド」と呼ばれ ゆるい人種たちの溜まり場となっている。 友達が連れてきた三つ年下のイケメン男・隆文が いつしかミサの部屋に住み着いて・・・。 隆文には同棲している恋人がいるらしい。 なのにご飯を食べに頻繁にミサの部屋へやって来る。 私か彼女かどっちか選んでと迫るミサに なんだかんだと理由を付けいつまでもはっきりしない隆文。 そんな隆文に愛想を尽かしながらもきっぱりと別れることができないミサ。 友達にも、もうやめなよと何度も言われ続けているけれど・・・。 もうやめよう、どうにかしようと思いつつダラダラと関係を続けるミサに もう読んでいる間中イライラしっぱなし。 そしてのらりくらりと結論を先延ばしにする隆文に怒り心頭。 でもね、ふと現実に立ち返ると・・・・けっこういるんですよね、そういう二人って。 身近にもいるんです。 付き合って6年もなるのに結婚しないで恋人関係を続けているカップルが。 しかも40代で。そのうち結婚すると言いながら、なんにも行動を起こそうとしない二人。 結婚するならする、しないならしないと、どうして決められないの? 私にはまったく理解不能の二人です。 でもこのお話を読んで、ああ、こういうふうな思考回路の人っているんだなぁと妙に納得。 それくらい理解不能なこの二人の態度と心理描写には説得力がありました。 藤野さんが描く日常の小さな世界、イライラしつつも最後まで楽しく堪能できました。 ▲
by aquasas
| 2011-02-03 10:38
| 藤野千夜
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2010年 12月 06日
![]() 「願い」 不倫がバレて会社を辞めた奈緒。 一瞬だけ付き合っていた元カレに久しぶりに再会する。 「妹思い」 妹が欲しいとずっと思い続けている二十歳の達也。 念願かない父親の再婚でひとつ下の妹ができるが・・・。 「ノーチャンス」 二つ年下の妻と仲良く暮している44歳の二郎だが、 部下の大坪さんと不倫してみたいと思っている。 「つるとくま」 母親と二人暮しの小6の美々加は母親の恋人が気に入らない。 「散骨と密葬」 新平夫婦には3人の息子がいるが40代を過ぎて誰も結婚していない。 妹が亡くなり彼女の葬儀に集まった親族たち。 新平は自分の家族の行く末を考える。 「ファウルボール」 元カノに草野球の助っ人に呼び出された青。 ホームランを打ったら彼女に復縁を申し込むつもりで試合に臨むが・・・。 「たくさんの荷物」 恋人にふられた友達の荷物整理を頼まれた晴美は恋人の信夫と手伝いに行く。 「七日間」 あと一週間誰からも電話がかからなかったら死のうかと思っているレイ。 ほとんど部屋に引きこもって過ごすレイの七日間。 「お願い玉」 小学生の頃兄にもらった苔玉をお願い玉と信じてずっと大切にし続けた知子。 二十年後、東京に住む知子を訪ねてきた兄は・・・。 なんでもない日常、ささやかな人の営み、それにともなう主人公たちの心情が 飄々としたタッチで描かれ、どの短編も後味がよかったです。 ▲
by aquasas
| 2010-12-06 10:39
| 藤野千夜
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2010年 04月 12日
![]() 父親は7年前に亡くなり、その父親の母(祖母)、 母親、高校1年の姉(夕樹)、小学6年の弟(章太)、 愛犬のマルチーズ(トビ丸)。 そして時々やって来る父親の弟の明彦おじさん。 章太が小6から中1にかけての一年を描いた物語。 特に大きな事件が起きるわけでもない柴崎家の日々。 章太の毎日が中心に描かれているが、 家族やおじさんや友人たちとの関わりが微笑ましい。 平凡な家族の日常が細部に渡ってリアルに描かれているので まるでホームドラマを見ているような感じ。 平凡ではあっても一年経つと、状況は少しずつ変化していて・・・。 それでもこの一家は、愛犬・トビ丸を中心に仲良く暮らしていくんだろうな。。。 そんなほのぼのとした読後感が得られる藤野さんの小説は 特にどうというわけではないのだけれど、不思議な魅力があるのです。 ▲
by aquasas
| 2010-04-12 12:04
| 藤野千夜
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2008年 07月 31日
![]() 女の子四人のこわくない「怪談」。 「ぺティの行方」 「青いスクーター」 「アキちゃんの傘」 「ミミカの不満」 学校や家庭で揺れ動く女の子たちの心模様が軽いタッチで描かれる。 藤野さんの文章のリズムが大好き。 どうしてこんなに心地よいんだろう。 待ちに待った新刊もあっという間に読んでしまう。 つい先日、朝日新聞で藤野さんの連載小説が始まった。 夕刊が届くのが楽しみだ。 ▲
by aquasas
| 2008-07-31 10:09
| 藤野千夜
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2007年 11月 09日
![]() 2時間の通学時間を言い訳に 都内の実家から脱出し初めてのひとり暮らしを満喫する。 友達ができたり、言い寄られた男にひどく振られたり、 優しい恋人ができたり、家族と少しだけ関わったり・・・。 さやかの大学生活はゆるやかに過ぎてゆく。 ひとり暮らしを始めた途端、家族のことを思い出しもしない。 愛犬には会いたいけど、家族(特に父親)はどうでもいい。 自分のことがいちばん大切だし、自分のことで精一杯。 大学生ってまさにこうだよね~と、ひとり暮らしをする大学生を持つ私はリアルに思う。 いつもながら藤野さんの小説はリアリティ抜群。 『ベジタブルハイツ物語』との繋がりにもニヤニヤ。 ありふれたお話をこんなふうに小説に仕立て上げる藤野さん、大好きです。 読み易さ抜群の文章の流れも心地よく、あっという間に読み終えてしまいました。 ▲
by aquasas
| 2007-11-09 11:18
| 藤野千夜
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2007年 07月 31日
![]() 周囲から浮きまくる彼女になぜかなつかれてしまうはるか。 中学・高校と続く小清水さんとはるかの関係を はるかの恋人のトモキ君や彼の後輩の戸部君を絡めながら描く。 超わがままな小清水さんにふりまわされるはるか。 あんな女になつかれたら嫌だな~と ついついはるかに感情移入しながら読んでしまう。 だって小清水さんって本当に自己中なんだもの。 言ってみればこれは小清水さんとはるかの「戦争」なのだけど、 そこまで深刻になることはなくはるかの日常は過ぎていく。 はるかが追い込まれなかったのはきっとトモキ君のおかげだ。 言葉遣いや行動や考え方などイマドキの女の子が生き生きと描かれていて、 内容はどうであれこういう藤野さんテイストってやっぱり好き。 ▲
by aquasas
| 2007-07-31 10:41
| 藤野千夜
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2006年 07月 15日
![]() 日韓共催W杯で日本中がサッカーで盛り上がっていたあの年。 無類のサッカー好きの夫を持つ主婦チエミは、 ひょんなことから札幌までサッカーの試合を見に行くことになる。 そこで知り合ったサッカー好きな若い女の子ワカナちゃんや 写真家でご近所に住むサカマキさん(34歳独身男)との一ヶ月。 恋愛に発展しそうでしない、何かが起こりそうで起こらない。 サラサラと流れるような毎日の中で、 チエミの心の揺れ具合や夫との関係の微妙な変化が 実にリアルに描かれる。 そして、揺れながらも妙に醒めた目で冷静に自己分析するチエミ。 ただ、チエミはもう中学生ではなかったので、それを恋だとか、 心のときめきとかはほとんど考えなかった。 きっと生活の中に不足している何か、たぶんうるおいのようなものを、 少し見栄えのいい彼と接することで補っているのだろう。 いわばサプリメントの錠剤みたいなもの。 だったらそれを主食にしても仕方がない。 そして熱に浮かされたような6月が終わると、チエミたちの生活もピタリと元に戻る。 もしどこかで何かが一つ違ったら。 今の自分はまったく違う場所にいたのかもしれない。 あるいはどこかで何かが違ったおかげで、今この場所にいるのだろうか。 それはこれまでもそうだったし、これからもずっとそうなのだろう。 いつのまにか終わっていた恋ともいえない恋を振り返り、チエミの心は少しだけ揺れる。 熱かったあの年の6月、何かが通り過ぎほんの少し波風が立っただけ・・・。 平凡な主婦の心に芽生えた小さな違和感を丁寧に描いていて、 とても藤野さんらしい作品だなと思いました。 ▲
by aquasas
| 2006-07-15 10:10
| 藤野千夜
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2005年 08月 11日
どこでもあるような日常を軽やかに描く藤野さんの作品は、 サクサク読めるので深い感動などはないのだけど不思議な魅力がある。 なんていうか、イマドキのリアリティが溢れているのです。 会話にしても人間関係にしても情景にしても。 本屋さんで新刊を見つけると思わず手にとってしまう。(買わないけど) 図書館で見つけると必ず借りる作家のひとりです。 ▲
by aquasas
| 2005-08-11 10:49
| 藤野千夜
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