わたしのこと
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2010年 08月 30日
![]() ある事件をきっかけに警察を辞めた安奈だが、 彼女の元にある人物の警護依頼が舞い込む。 その人物・チェスの元世界王者のアンドリュー・ウォーカーは アメリカ大統領に狙われていると依頼人の宗蓮花は言う。 アンドリュー・ウォーカー(通称アンディ)を狙う者の正体は・・・ なぜ民間人の安奈に警護を依頼するのか・・・ 果たして安奈に彼を守ることはできるのか・・・。 チェスにしか興味のないアンディの奇矯な行動に振り回されながらも、 SP時代に培った腕を発揮し冷静に彼のボディーガードを務める安奈。 アンディの特異な生い立ちやチェスの神秘的な世界観、 安奈の警察時代の過去などを絡ませながらスリリングに展開する物語。 読み始めるとすぐに引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。 冬木安奈、クールで素敵! 彼女を主人公にした別の物語を読んでみたいな。 ▲
by aquasas
| 2010-08-30 12:03
| 柳広司
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2010年 08月 27日
![]() 顔のせいで人並みの幸せはつかめないと思った和子は 長じて美容整形のとりことなる。 風俗店で働きお金のほとんどを整形につぎ込み 完璧な美人になった和子は、 38歳になったときある目的のために故郷に舞い戻る。 果たして彼女の目的は果たされるのか・・・。 顔が醜いだけで人間として扱ってもらえない苦しみ、 美しい顔を持っているだけで違ってくる周囲の反応、 美に対するすさまじいまでの執着と暗い過去に対する復讐・・・。 これでもかと畳み掛けるような内容に、読んでいていたたまれなくなる。 和子が心から欲したものはひとつだけ・・・。 それがわかるだけにラストはあまりにも切ない。 顔の美醜に捉われる男たちの中で唯一好感が持てた男は、 風俗店を経営していた崎村でした。 和子をひとりの人間として認めていたのは彼だけだったのでは・・・。 顔で人生そのものを変えてしまった女の哀しい物語でした。 ▲
by aquasas
| 2010-08-27 10:57
| 百田尚樹
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2010年 08月 26日
![]() 人々を描いた中篇「爪を噛む女」と「団地の女学生」を収録。 「爪を噛む女」 ホームヘルパーの美弥は38歳で母親と二人暮し。 クライアントは主に独居老人が多い桜草団地の住人。 ある日突然、中学時代の同級生・都が連絡してきた。 同じ団地に住んでいた都と美弥は一緒に音楽活動をしており、 都だけがデビューしソロ歌手として成功を収めていた。 今は落ち目だが元スターの彼女の出現により 美弥の心は千々に乱れ・・・。 「団地の女学生」 齢84歳を数える暎子は行き遅れの娘を47歳で結婚させた後、 今は桜草団地でひとりで暮らしている。 隣人は売れない作曲家でゲイの中年男・ミノちゃん。 女学校時代の親友・淑子が認知症を患っていると知りショックを受けた暎子は、 昔のことを思い出すことが多くなり、生まれ育った場所を訪れてみたくなる。 暎子が生まれ育った高崎に実家はもうないが お墓参りだけでもしようと、世話好きのミノちゃんに付き添いを頼む。 同時期に同じ場所に住み、ある者は出て行き、ある者はずっと住み続け、 そしてある者はそこで人生の終焉を迎える。 他人とは言えそれぞれの人生が見え隠れする関係は、 遠くに居る親族よりもある意味近い存在だ。 そんな微妙な距離感を絡めつつ彼らの内部に渦巻く複雑な感情を描いたこの二編は、 ダークでありながら、なぜか読後感は清々しい。 人間の一生というのは、 語りえないもののなかにこそその人の生きた本当があるのだ、と。 他人には計り知れない沈黙のなかにこそ、その人の真実が隠されているのだ、と。 日々老人と関わっている美弥が、心の中でつぶやく言葉が印象的でした。 ▲
by aquasas
| 2010-08-26 11:55
| は行・その他
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2010年 08月 24日
![]() 尊敬する年上の演出家との関係がきっかけで 支配欲の強い夫の元を飛び出してしまう。 女としてこのままでは終われない・・・・ 性欲が人一倍強い奈津は 優等生だった自分の殻を破るように次々と男と関係を持つ。 数々の性遍歴を通して描く奈津の成長物語。 著者が自らの殻を破り赤裸々に描いた官能小説・・・らしいです。 この年代の女性の迷いや焦燥感を体当たりで描いているのは認めます。 同じ女として理解できる部分も多々ありました。 微に入り細に穿つような性描写も殻を破る意味では有効だったかもしれません。 ただ、奈津の人間的魅力が乏しいのと 夫を初め奈津の相手をする男たちに惹かれる部分がまったくないのとで、 読後は虚しさばかりが先立つような感じでどうにも後味が悪い。 さらには結婚生活や離婚など設定が著者自身の経歴とずいぶん重なっているので、 私小説のように読んでしまい興醒めしてしまったのも事実。 村山さんの小説とは相性が悪いような気がして今まで手を出さなかったけれど、 やはり相性はよくないようです。。。 ▲
by aquasas
| 2010-08-24 11:41
| ま行・その他
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2010年 08月 23日
![]() どこか遠くへ連れて行かれることになった星野一彦。 その前に彼は5股をかけていた恋人に会いに行き 彼女らにきっちりと別れを告げようとする。 彼の偽の婚約者としてお目付け役で付き添うのは、 身長180cm・体重180kgの巨漢の女性・繭美。 果たして星野はそれぞれの女性とうまく別れられるのか・・・。 星野と5人の女性との出会いと別れを描いた連作短編集。 太宰治の未完の絶筆『グッド・バイ』から想像を膨らませて作ったというこの小説。 なんといっても強烈なのは繭美の存在感。 人の嫌がることをわざと言ったりしたりするのを喜びとする繭美。 ただその傍若無人ぶりがあまりにもぶれないので、かえって清々しいほど(笑) 優柔不断でどうしようもない星野だけれど、なんだか彼も憎めない。 どんなに変わった人が出てきても伊坂さんが描くと、 最後には誰もが愛すべきキャラになってしまうんですよね~。 ある意味荒唐無稽とも言えるお話で含みを持たせたラストも気になるけれど、 どの章にも伊坂さんらしい軽やかさとウィットが感じられて読後感はよかったです。 ▲
by aquasas
| 2010-08-23 10:05
| 伊坂幸太郎
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2010年 08月 19日
![]() その特殊体質を活かしたバイトの監視を続けるうちに ある事件に巻き込まれ思いがけず二億円を拾ってしまう。 そこへ種苗屋のナタネという謎の男が現れ、 その二億円は世間に公表できない裏金だと言う。 メイジはナタネさんの指示で言われるまま動き出すが・・・。 10歳の頃母親が失踪し、 その直後父親が何者かに殺されるという過去を持つメイジ。 しかも父親の事件は未解決で時効が近づいていた。 裏金を追う奪還屋と強奪屋が現れるというスリリングな展開、 メイジの過去の記憶と父親の殺人事件との繋がり、謎めいたナタネさんの存在、 それらが一体となり、どの方向へ話が進むのか先が気になってしょうがない。 そして最後に不思議な魅力を持つナタネさんの正体が明かされたとき、 ゆるやかな感動が訪れる。 お約束のようにすべてが都合よく収まりすぎるような気もしましたが、 そこがまた小路さんらしくてよかったです。 ▲
by aquasas
| 2010-08-19 12:15
| 小路幸也
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2010年 08月 17日
![]() それぞれ境遇はまったく異なるが、 細い糸で繋がった友情は未だ健在だ。 市子は未婚で恋人なし。 まりは年下のカメラマンの恋人・旭と別れ、 今は仕事上付き合いのある年上男性と恋愛中。 奈津は突然失踪した夫・憲吾と別居中で、 中学生の娘・美月と二人暮しだ。 ある日、ひょんなことから市子のマンションに まりの元恋人・旭が居候することになり・・・・。 市子・まり・奈津の友情を描いた『虹色天気雨』の姉妹編。 奈津の失踪した夫・憲吾を探す過程を描いた前作から数年経った今、 3人の状況は少しずつ変化している。 小学生から中学生になった美月、信州で理想の暮らしを目指す憲吾、 そんな憲吾との離婚を無駄に引き伸ばしている奈津、 旭との暮らしに居心地のよさを感じ始める市子、 結婚願望などないはずだったまりが結婚したいと言い出したり。 そんな中、みんなと交流のあるゲイの三宅ちゃんだけは相変わらずで・・・。 いろいろある人生、思春期を共に過ごした女友達って貴重な存在だなとしみじみ思う。 大島さん特有の流れるような文章が心地よく、素敵な余韻を味わえるお話でした。 ▲
by aquasas
| 2010-08-17 11:32
| 大島真寿美
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2010年 08月 11日
![]() 17歳で帰国し日本で高校生活送ることになった。 日本の風習に馴染めるか不安ばかりが先立つ栄美だったが、 友達もでき順調な高校生活を送り始める。 そんな中、好きな男の子ができ彼との距離も縮まるのだが、 いざ二人きりでデートしようとすると必ず横槍が入るという 奇妙な出来事が続けざまに起きる。 いったい誰がこんなことを・・・。 真相がわからぬまま、高校生活の終わりとともに彼との仲も自然消滅してしまう。 第一章はそんな栄美の高校生活を描いたもの。 第二章で、ある男子大学生とアメリカ人との不思議な交流を描き、 第三章で大学生になった栄美の身辺を描いたとき 高校時代のあの奇妙な出来事の謎が解けるというしくみ。 貫井さんにしては微笑ましい青春小説だな~と思って読み進めていたところ やはり最後にはあっという驚きが仕掛けられていて・・・・。 真相が明らかにされたとき、第一章がまったく違った色合いを見せ始める。 今までの貫井作品とは趣を異にするので最初は驚きましたが、 読んだ後胸がじんわりとする素敵な青春小説でした。 ▲
by aquasas
| 2010-08-11 10:57
| 貫井徳郎
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2010年 08月 06日
![]() 「踊り場の花子」 どこの学校にもあるトイレの花子さん伝説。 この小学校では階段の踊り場に出るらしい・・・。 「ブランコをこぐ足」 ブランコを高く漕いでいた倉橋みのりが突然落下した。 これは事故なのか、それとも・・・。 「おとうさん、したいがあるよ」 認知症の祖母が住む家の片付けを手伝いに行った私は 押入れの中に死体が何体もあるのを見つけ・・・。 「ふちなしのかがみ」 深夜零時の鏡の中に自分の未来を見てしまった香奈子は・・・。 「八月の天変地異」 小学校5年の夏、シンジはある嘘をついてしまう。 架空の友達だったはずの「ゆうちゃん」が目の前に現れた時・・・。 怪談らしくどの話も恐怖は感じるのだけど、 どちらかというとホラー色の強いミステリーといった感じ。 正直言って辻村作品は、短編よりも長編のほうが好きです。 ▲
by aquasas
| 2010-08-06 10:55
| 辻村深月
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2010年 08月 04日
![]() それは、現在の記憶を持ったまま過去に戻れるという 「リピート」への誘いの電話だった。 過去と言っても戻れるのはわずか10ヶ月前。 リピートに誘われたのは、 無作為に選んだらしい年齢も職業もバラバラの男女10人。 半信半疑のまま様々な思惑を胸にリピートに臨んだ彼らは リピートに成功した途端、仲間が次々と不可解な死を遂げ始める。 リピート前の世界と微妙に変わっていく現実にだんだんと追い詰められてく仲間たち。 圭介は事件の真相を突き止めようと犯人探しを始めるが・・・。 記憶を持ったまま10ヶ月前に戻れるのだから、 前よりもいい状態になるよう様々なことを考えるリピーターたち。 競馬でひと儲けしたり、大学受験に再チャレンジしたり、恋人との関係を清算したり・・・。 なのに戻った世界で違うことをすると、 その影響で記憶にある元の世界までが変わってしまうのだ。 こういうタイムスリップものって読んでいてかなり混乱する。 混乱しつつも、リピート後の謎めいた展開にページを繰る手が止まらない。 ラストに至る展開には正直驚いたけれど、 圭介があまり好ましいキャラじゃなかったのでその落としどころには納得なのでした。 ▲
by aquasas
| 2010-08-04 12:17
| あ行・その他
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